水草水槽の始め方|“完成がない趣味”を楽しむ為に

目次

水草水槽を始めるにあたって

水草水槽を始める時、最初に気になるのは必要な機材や予算、どんな水草があるのかなど沢山気になることがあると思う。

どんなライトが良いのか、どのソイルを使えばいいのか、CO2は必要なのか。

もちろんそれも大切だけど、実際に長く楽しめる水槽になるかは“管理”でかなり変わる。

水草水槽は、『作って終わり』『買って終わり』の趣味ではない、“完成がない趣味”だと思っている。

日々少しずつ変化する水槽を観察しながら、自分の環境に合わせて管理方法を調整していき。

完成の無い理想の水景により近づける為に考え、行動することがこの趣味の醍醐だ。

今回は、そんな最高な趣味である水草水槽を始める人に向けて、最初に知っておきたい考え方や

実際に水槽を作る流れをまとめてみる。

水草水槽は“管理方法を考え、実践する趣味”

SNSやショップで見る水草水槽はどれも綺麗で、どうしても完成してる水槽だと勘違いしまう。

でも実際は完成ではなく、SNSで見た綺麗な水槽の制作の途中でいい状態をキープと進化させてくかを実践していると思う。

完成してる水槽ではなく制作途中の1枚の写真を見ているだけなのだ。

管理方法は人それぞれで答えはない。

その人の水槽と同じ機材や素材を使っても

  • 部屋の温度
  • 水換え頻度
  • 飼育数、種類
  • 水質
  • 管理に使える時間

によって結果はかなり変わる。

高価な機材を揃えれば成功するわけではなく、その水槽に合った管理を見つけられるかが大きい。

だから水草水槽は、“正解を探す趣味”というより、“自分の管理方法を考え、実践する趣味”だと思っている。

情報を鵜呑みにしすぎない

最近はYouTubeやSNSで、色々な管理方法を見ることができる。

  • このライトが最強
  • このソイルは失敗しない
  • CO2は必須
  • 毎日液肥を入れるべき

こういう情報も多い。

もちろん否定しないし、参考にはなるけど、その人の正解が自分の正解とは限らない。

例えば同じライトでも、

  • 水槽サイズ
  • 水深
  • 水草の種類
  • 設置場所

が違えば、光量の感じ方は変わる。

大切なのは、“有名な方法”を探すことより、自分の環境に合う方法を見つけること。

一気に変えず、1つずつ試す

水草の調子が悪くなたり、苔が出たりすると、

  • ライト変更
  • 肥料追加
  • 水換え量変更
  • フィルター掃除
  • 苔対策の薬品添加

などを一気にやりたくなる。

よくなる事も勿論あるだろうし、一時的には改善するだろう。

でも、それをすると何が原因で改善したのか分からなくなる。

変える時は1つずつ。

今の状態を改善させる情報を得て考え1番効果がありそうな事を試す。

少し変えて、少し観察する。

地味だけど、これが自分の経験値になり、レベルアップできる。

特に水草水槽は、変化が出るまで数日〜数週間かかることも多い。

焦って調整を繰り返すより、まずは水槽の変化を見ることが大切。

機材には必ずメリットとデメリットがある

どんな機材にも、良い部分と苦手な部分がある。

例えばライトなら、強い光は水草を成長させやすい反面、コケも増えやすくなる。

外部フィルターは見た目がスッキリして水量も増えるけど、掃除の手間や導入コストは少し高め。

ソイルも、

  • 栄養豊富
  • アンモニアが出にくい
  • 長期維持向き
  • 崩れにくい
  • 細かいやつ

など、それぞれ特徴が違う。

“最強の機材”を探すより、比べてメリット、デメリットを把握して“自分に合う物”を見つける感覚の方が大切だと思う。

「維持できる」と「綺麗に育つ」は別

水草は思っているより丈夫な種類も多い。

初心者におすすめってよくアヌビアスやミクロソリウム、ロタラ系の水草を紹介されてると思うけど

“枯れない”と“育つ”と”綺麗に育つ”は全然違う。

  • 葉の色
  • 密度
  • 葉姿
  • 気泡
  • 成長スピード

まで考えると本当に初心者向きなのか疑問もある

  • 栄養
  • CO2
  • 水流

などのバランスが重要になってくる。

アヌビアスなどの陰性水草と言われている水草は苔に覆われてるのよく見かけるし

ロタラ系はトリミンングを繰り返さないと茂みにならず、赤系はライト、肥料のバランスがよくないと赤くならない

初心者おすすめを育てるより自分が育てたい、理想の雰囲気に合う水草を初めからチャレンジした方がモチベーション

も下がらずに続けられるのではないか?と思っている。

確かに、初めは枯れないを目標にしてもいいが

“綺麗な状態を保つ”を初めから意識した方が面白いと個人的に思う。

水草メインなら魚は少なめが管理しやすい

熱帯魚が増えると、

  • フン
  • 汚れ
  • 水質変化

も増えやすい。

もちろん魚が多い水槽の魅力もあるけど、水草を綺麗に育てたいなら最初は少なめの方が管理しやすい。

特にレイアウト水槽では、“余白”が意外と大切だったりする。

水草だけじゃなく、魚の泳ぐ空間も景色の一部になる。

初心者向け|実際に水草水槽を作る流れ

水槽サイズを決める

初心者なら、60cm水槽や30キューブ水槽をよくおすすめされると思う。

周辺機器や用品もメジャーな規格サイズなのでで手に入れやすいし、水量も確保できるためいいサイズだと思う。

ただ、個人的には水草水槽は90cmスリム水槽を強くおすすめしたい。

横幅が90cmあるのでワイドな水景を作れるし、水量も最低限確保しつつ奥行きがないため圧迫感なく

インテリアにさりげなく溶け込む。

流木や石もそれほど大きな物を必要としないし、ソイルも大量に必要ない。

小型水槽は気軽に見えるけど、水量が少ない分、水質変化が大きく意外と難しい。

逆に大型水槽は安定しやすいけど、費用や管理の負担も増える。

自分は勝手に90スリムこそ日本の住宅事情にピッタリだと思っているが、

最初は予算やスペースと相談して“無理なく続けられるサイズ”を選ぶのがおすすめ。

機材を選ぶ

最低限必要になるのは、

  • 水槽
  • フィルター
  • ライト
  • ヒーター
  • 底床
  • (流木や石などのレイアウト素材)
  • (CO2関係)

このあたり。

ただ、最初から最高グレードを揃えなくても十分楽しめる。

むしろ、自分で試しながら少しずつ調整していく方が、水草水槽の面白さを感じやすい。

詳しくはそのうち解説しようと思う。

レイアウトを組む

ダッチアクアリウム系(水草、底床のみの水草水槽)以外は石や流木を置いて、大まかな構図を作る。

この段階では“完璧”を目指さなくて大丈夫。

最初は、

  • 奥行き
  • 高低差
  • 余白

を少し意識するだけでも雰囲気はかなり変わる。

レイアウトは、水草水槽の“骨組み”みたいなもの。

レイアウトによるがポイントとしてはやりすぎた位が良かったりする

水草が育った時を想像しながら組むといい、少しずつ景色になっていく。

水草を植える

ミスト式にするかで方法が変わるが

水を初日から入れたいのであれば、深めに植え込む

例えば、

  • ニューラージパールグラス
  • ロタラ
  • コブラグラス
  • クリプトコリネ
  • など

活着系の水草は水草用の接着剤や糸で流木や石などにしっかり固定する

例えば、

  • アヌビアス
  • ミクロソリウム
  • ブセファランドラ

など

植栽方法やレイアウト、ミスト式などはまた記事にしようと思う。

最初はコケが出ても普通

立ち上げ初期は、水槽内のバランスが安定していない。

そのため、

  • 茶ゴケ
  • 糸状コケ
  • 白濁り

などは普通に起こる。

ここで焦って色々変えすぎると、逆に不安定になることも多い。

まずは定期的な水換えをしながら、少しずつ環境を安定させていく。

最後に

水草水槽は、一度作って終わる趣味ではない。

少しずつ変化していく中で試行錯誤し、上手くいったことに感動し、時には失敗しながら、自分なりの景色を作っていく。

昨日綺麗だった水槽が、数週間後には良くも悪くも違う姿になっていることもある。

だからこそ、“完成がない”面白さがあると思う。

ただ、その一方で、水草水槽には“終わり”もある。

長く維持していると、

  • コケが増えすぎてどうしようもない
  • ソイルが崩れ始めてレイアウトが崩れる
  • 水草の勢いが落ちる
  • レイアウトに飽きる
  • 水槽の劣化が気になる

そんなタイミングが必ず来る。

どれだけ綺麗に維持していても、いつかはリセットや作り直しが必要になる。

「崩すのがもったいない」と感じるかもしれない。

でも、その終わりは失敗ではなく、次のスタートに近い。

前の水槽で経験したことが、次のレイアウトや管理に繋がっていく。

だから水草水槽は、“1回作って終わり”ではない。

完成がないまま変化を続け、

そしていつか終わりを迎え、また新しく始まる。

その繰り返し自体が、この趣味の魅力だと思う。

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